こんばんは!
今日のブログは、本日の体験レッスンの生徒さんについて少し。
こちらの生徒様、なんとTOEIC870点をお持ちの生徒様で、基礎語学力はしっかりとお持ちの生徒様。
こんなレベルの高い方も日本人講師を求められてお申込いただく事がしばしばあります。
どういった方かというと、もともと英会話に興味があるものの、海外に長期の留学などはしておらず、基本的には国内で独学といくつかの英会話スクールを渡り歩き、少しづつ力をつけた、という努力家の生徒様でした。
TOEIC870点ともなると普通は英語の耳にもなっており、最低限のコミュニケーションはとれているものです。
では、こちらの生徒様の今回のご希望はというと。
その「本当に最低限のコミュニケーション能力しかない事」がネックでお申込いただいたのでした。
詳しくお聞きすると、まず、現在外資系企業にお勤めで、外国人上司のもとで急遽働く事になってしまったようです。
もともとその上司には外国人の秘書がついていたそうですが、不景気のあおりを受け、その秘書は外され、かわってこちらの生徒様が秘書業務を担当する事になったそうです。
こちらの生徒様の言葉を借りると「容赦なく」全ての会話をナチュラルスピードで話されるそうで、少しの遠慮もないそうです。
TOEIC870点といえども、TOEICリスニングはクリアな発音でかつ、「比較的」簡単なものですので、当然本場のネイティブが何の遠慮もなく、かつスピードが求められるビジネスシーンの中で話し出すと、当然理解できないところも出て聞きます。
これはTOEIC900点オーバーの方でも起こりうる事で、一概には言えませんが、TOEIC950点以上の方ならなんとかついていけるという感じかもしれません。本当に一概には言えませんが。
本当に困ったものです、との事でした。
聞いているこちらも胃が痛くなるような状況で、すぐにでも英会話力のブラッシュアップが必要との事でした。
こちらのような国内で真面目に学習された生徒様の典型的な課題は、そもそも長期で海外経験がないことから、「英語での会話量が圧倒的に少ない」場合が多い事です。
ナチュラルスピードの英語になんとかついていけても、返答に時間がかかる。
とりあえず適当な返答はできる感覚(表現力)は持っていても、リスニング力に少し弱さがある。
このどちらかに偏る可能性が高いです。
重複しますが、これはあくまで、英会話スクールで話される丁寧でキレイな発音のネイティブの英語ではなく、「リアルな世界での英語」の話に限ります。
つまりTOEICの5段階評価で一番上のAクラスとされる860点というラインの方も、実際のビジネスシーンでは多くの困難に遭遇されている可能性が高いという事です。
ただ、同じTOEIC860点でも全く問題なく対応できる方もいます。
その傾向が強いのがやはり「長期での海外滞在経験」の持ち主です。
つまり、リアルな英会話の環境にずっと置かれている中で、リアルな会話力がついているんですね。
たとえ語彙力が豊富でなくとも、その他のうまい返答の仕方をわきまえている場合が多く、またTOEICに出てこないような「スラング」などもわきまえている場合が多いですね。これがかなり大きな要素なんですね。
難しいリーディング記事等になるとわからない場合が多くても、普通の会話になれば問題ない。
日本人の中学1年生が、(返答の内容が自分の考えで答えられているかどうかはさておき)大人とどんな会話でもとりあえずできる、そんな感じですかね。
どうにかこちらの生徒様にはこの壁を越えていただきたいと願っております。
日本人講師の特徴も是非一度ご参照ください。
本日は以上です。