こんばんは!
本日は今日の体験レッスンの生徒様のお1人について少し。
こちらの生徒様、現在医療関係のお仕事(クリニック)をされていらっしゃる方で、クリニックに来られる方の中に外国人の方も結構多くいらっしゃるという事で、そこでの基本的なコミュニケーションをはかれるようになりたい、という事で今回お申込いただきました。
外国人の方も英語でしっかりと対応してくれるクリニックの担当者がいれば嬉しいでしょうね。
実際には高度な医療関係の英会話を外国人の方とできるようになりたい、という訳ではなく本当に基本的な会話をまずは学びたい、という事でした。
それは次回診察の時間調整、診察室への案内、そして後は、ちょっとした日常会話などで、結局はクリニックにこられる方と少し仲良くなれるためのコミュニケーションという事になるようです。
ニッポンのクリニックはよかった!
そういっていただけるように、真面目にクリニックに来られる外国人の方と向き合おうとされているとても真面目な方です。
レッスンは基本的な日常会話と簡単なロールプレイをメインとしたレッスンを考えていらっしゃいますが、お申込時から特に気にされていたのが発音。
発音のトレーニング、強化をしっかりしたい、という事で、発音指導に力を入れられる講師をご希望されていらっしゃいました。
発音は日本人英会話学習者にとっては大きな壁ですよね。
ビジネスの世界で英会話を使う方は、発音は二の次、とされる方も実際は多いですし、ビジネス優先で考えれば、それは確かに正解かもしれません。
相手に伝わる最低限の発音があれば、細かい音の修正よりは、より実用的な表現をたくさんインプット、アウトプットする事で、自分の中で使いこなせる感覚をもってもらい、仕事にすぐに使えるようにすること、これがビジネスシーンで英語力を現段階で求められている方のニーズだと思います。
ゆっくりとキレイな発音を意識している代わりに話し方がスローで、かつ発音を意識しているものの、表現力に乏しい、そんな人はビジネスの相手からすると、「どうでもいいけど、もう少し話をスピーディーに展開したいんだけど・・。言いたい事をすぐ言える人いないの?」みたいな雰囲気になってしまいます。
これでは困ったさんですよね。
そういった意味では、極端に言うと、文法も時制も、冠詞もある程度のミスはOK、箇条書きでも単語を並べるだけでもいいから、とりあえず「いつ、誰が、何を、とれくらいで、どうするから、誰は、誰と、どのタイミングで、何を、どうすべきか、を1分以内に教えて」という事を求められるのが実際のビジネスの場だと思います。
もちろんそれではダメな場所もたくさんあると思いますが、そのような「その場をなんとかやりくりできる」力は多くのビジネスシーンで求められる傾向で、ゆっくり時間を考えながら話す人よりも好まれる傾向にあるのは間違いないと思います。
そして、本日の生徒様のお話に戻りますが、こちらの生徒様のニーズはそういったビジネス、ビジネスといったニーズではないんですね。
商品の受発注や、売上報告、戦略の立案、そんな事をするのではなく、基本はクリニックにこられる方と少しでもコミュニケーションがとれ、来られた方を安心させてあげる、そんなニーズなんですね。
ビジネスで英語を使う、いっても、実際は使う場所で必要なものは異なりますし、今回の生徒様のようなニーズは、いわゆる「ビジネス英会話」というものではなく、お仕事での英会話ではあるものの、むしろ「日常英会話」に限りなく近いものになると思います。
そこではスピードよりも、楽しく、そして日常英会話に使えるようなリアルな表現、そして発音の強化もしっかり時間をとってもらっても時間的余裕があるんですね。
とても積極的な方で、本日担当した講師のフィードバックでは、発音に対しては、Pronunciation is good, but needs to speak slowerなんてコメントをしていました。スピーキングの精度を意識したコメントです。
そして、リスニングに対してはGood listener if speaking slowlyとのコメント。基礎の基礎の段階は既に抜けていらっしゃる感がありますね。
これからの生徒様の成長が楽しみです。
本日は以上です。